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お薬の慎重な使用

 お薬について過剰に期待しすぎるのはよくありません。

 たとえ、その場を対処していくのに有効だとしても、症状が生じる根本の問題を消しているわけではないからです。

「不眠なだけだから」「落ち込みさえなければいい」という方には、暮らしや生き方についても慎重に考えるよう勧めています。

 また、お薬に対して過剰に不安を感じる必要もありません。

 現代医療においては、短期使用でも長期連用時でも、メンタルのお薬で生じる副作用の種類と深刻度はほとんど把握されています。

 また当院では、初診時の疲労困憊具合や個人差、体格差も考えて、使用歴のない薬ははじめごく少量(子どもが服用しても大丈夫な量)から始め、徐々に増やす場合が多いです。

 これは、少しまどろっこしいと感じたり、医療者によっては十仕様書通りにはじめないと意味がないと言われる方もいるのですが、初めて使ったお薬で副作用を感じると、いかに医学的には問題がなくても、続けるのも他の薬を試すのもイヤになってしまう話もよく聞くのです

 それに、はじめ何も効果がなくても、副作用がないことをお互いに確認できれば、その後増やすことは簡単で安全です。

 症状や体調の安定が確保できそうだと思われた場合には、最初から最後までお薬を使わずに終わる人もいます。

 長い経験から、生活能力が高い人であるほど、お薬の副作用が出ると暮らしに直結するように思います。そうならないよう、できるだけ慎重に判断するためにもしっかりした相談・診療時間が必要だと思います。



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